モテ王子とのルームシェア、お断りします
うわっ、置いてかれちゃうよ!!



そう思った時には、もう手が握られていた。



「ちょっと、渚くん?」



「手繋いどかねーとお前どっか行きそーだもん」



渚くんがふっと笑い、私の手を引いて走った。



そんな、ちゃんと着いてくし!



「お題、何なの?」



「内緒」



内緒って…まぁどうせ後で分かるからいいや。



そのままゴールへとまっすぐ向かい、ゴールテープを2人で駆け抜けた。
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