へなちょこリリーの惚れ薬
「ライオンの首を引け」
シャーロットが横から口を挟んだ。
トレニア用に、いつの間にかタオルを用意してある。
……いいなあ、年上の彼氏。
猫だけど。
「首の裏に突起がある。左をひけば、排水できる」
「そーなんだ?」
「古い建物はそういう作りが多いんだ」
よっしゃ、と、トレニアが水に入り、ライオンの牙を引くと、噴水の水はバラ園に流れ出した。
明日、学校で問題になるだろう。
「リリー。扉だ」
シャーロットが横から口を挟んだ。
トレニア用に、いつの間にかタオルを用意してある。
……いいなあ、年上の彼氏。
猫だけど。
「首の裏に突起がある。左をひけば、排水できる」
「そーなんだ?」
「古い建物はそういう作りが多いんだ」
よっしゃ、と、トレニアが水に入り、ライオンの牙を引くと、噴水の水はバラ園に流れ出した。
明日、学校で問題になるだろう。
「リリー。扉だ」