へなちょこリリーの惚れ薬
一方その頃。



リリーがグタグダと考え込んでしまっている頃。
俺はトレニアの子守りをしていた。

「リリーが何を頑張りたいのか、私にはわかんない」
「ベッドの上をゴロゴロしない。パンツ見えるから」

色気のないパンツ。

「何をって…….魔法を使えるようになりたいんだろ?」
「そうだけどさ。別に、魔法が使えなくたって、リリーはリリーだよ。私たちはそれでうまくやってきた」

トレニアは。
頭はいいのに、バカオンナだなあ……。

なんでわかんないんだろう。

「ノアとかいう奴に、誉めてもらいたいんだよ」
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