へなちょこリリーの惚れ薬
「すべてを作った母は、石の中から娘を7人作った。そして彼女たちを星へ降ろし、自分たちに似せて人を作った」
「おとぎ話だろう?」
「私もそう思ってた。なら、どうしてラウネルに神殿が残っているの」
「……遺跡じゃないか」
「遺跡があるなら、きっと人々は信じていたのよ」
「すべてを作った母は、アメジストから7番目の娘を作った。そしてこの地に遣わしたと古文書にはあるわ。記録があって神殿がある以上、彼女はきっと存在して、崇められていたの」
古い伝説を知ってはいたが、神の存在を信じてはいなかった。
ただ、ローズがあまりに楽しそうに語るのを否定するのは忍びなかった。
そんなことより、彼女といられる時間が大切だった。
私の退屈な毎日に割り込んできたローズ。
「神様に会ってみたくない?」
「おとぎ話だろう?」
「私もそう思ってた。なら、どうしてラウネルに神殿が残っているの」
「……遺跡じゃないか」
「遺跡があるなら、きっと人々は信じていたのよ」
「すべてを作った母は、アメジストから7番目の娘を作った。そしてこの地に遣わしたと古文書にはあるわ。記録があって神殿がある以上、彼女はきっと存在して、崇められていたの」
古い伝説を知ってはいたが、神の存在を信じてはいなかった。
ただ、ローズがあまりに楽しそうに語るのを否定するのは忍びなかった。
そんなことより、彼女といられる時間が大切だった。
私の退屈な毎日に割り込んできたローズ。
「神様に会ってみたくない?」