へなちょこリリーの惚れ薬
報復が報復を呼び、戦が広がってしまったこと、そしてそれを収めることができない歯がゆさと民を苦しめている現実。

一人きりで抱えきれなくなった。
こんな時だけ神頼みだと思われても仕方ないけれど、もう、人が死んでいくのを見たくない。

「力を貸してあげてもいいわよ」
「……本当?」

ちら、と彼女は、私とローズを交互に見た。
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