へなちょこリリーの惚れ薬
私は、彼がそう言ってくれてほっとした。
もし、後悔しているなら、言えない。おばあちゃんに。

おばあちゃんは自分を責めてたから。

ほっとした、けど、まだ胸にモヤモヤが残ってる。


「どうしていつまでも戦が続いたの?」
「……」

ノア様は、私をじっと見つめた。
私も見つめ返した。
今日で終わりなら、もう会わないなら、私はちゃんと話を聞かなくちゃ。
チャンスは二度とないのだから。

「おいで」
< 240 / 275 >

この作品をシェア

pagetop