如月兄弟の事件簿
如月一郎と如月二郎は双子の兄弟である。この春共に高校二年生になった。
 兄の一郎は私立の名門青嵐(せいらん)高校将棋部主将、弟の二郎は都立T高校陸上部。二人には夢があった。一郎は高校将棋の全国大会で優勝すること。個人はもちろん団体戦でも優勝したいと思っている。二郎の夢はインターハイに出て100m走を走ること。
 桜の季節、二人は夢を膨らませていた。

 始業式の次の日、二郎は母の声で目を覚ました。
「二郎、早く起きないと学校に遅刻するわよ」
 言われて二郎はベッドから起き上がった。
「うわあ、大変だ。学校に遅れちゃう」
 あわてて制服を着て一階に降りた。一郎はもう食事を済ませ制服を着ている。
「おはよう兄さん。いつもながら早いね」
 一郎は二郎を見るとにっこり笑った。
「僕は電車通学だからね。早くいかないと間に合わないのさ。二郎は学校が近くていいね」
(兄さんはいつもこうだ。成績優秀で周りを煩わせない。それでいて決して僕をばかにしない)
 二郎は同い年の兄を尊敬していた。
 大急ぎで朝食を食べ、二郎は家を飛び出した。徒歩圏内に高校があるので自転車通学はできない。住宅街にはよくあることなのかもしれないがこの辺りは上り坂、下り坂とグネグネしている。学校は最後の上り坂の上にある。走って校門を抜けた。うち履きに替えて教室の戸を開いた。よかった、遅刻にならなかった。自分の席に座った。前から二番目だ。
「おはよっ、如月君」
 後から声がした。植木ひとみだった。陸上部のマネージャーだ。二年生になって同じクラスになったことにいまさらながら気が付いた。
 二郎はひとみが苦手だった。マネージャーはタイムを計る役目もする。タイムを計るたびに、如月君まだまだだねというのだ。
「同じクラスになれてよかったね。今年はインターハイ行こうね。部活さぼっちゃだめよ」
 二郎は苦笑いするしかなかった。

 一時限目は担任の島崎ユリカ先生の英語の授業だ。まだ二十代の独身の先生。高校に入学したときから二郎は島崎先生にあこがれていた。昨日は一生懸命予習をした。だから今朝寝坊したのだ。教室を見まわして島崎先生が口を開いた。
「みんな、予習はしてきたかな?」
 教科書を開いて先生はもう一度教室を見まわした。
「じゃあ如月君。7ページの第一段落、読んで訳してみてくれる?」
「はい!」
 待ってましたと二郎は立ち上がり、読んで訳した。
「大変よくできました。って言いたいんだけどさあ、ガイドブックそのままの訳じゃ芸がないのよねえ」
 うへっ、ばれたか、と二郎は頭を掻いた。教科書に訳文を書いておいたのだ。
「まあでもガイドブック読むだけでも勉強になるよね。英文もしっかり覚えてね」
 島崎先生は怒らずに授業を進めていった。

 放課後二郎は短パンとTシャツ姿で校庭に出た。もちろん陸上部の練習だ。ひとみも準備室から出てきた。ピンクのジャージの上下だ。
「如月君、タイム計るよ」
「よせやい、まだ体が仕上がってないよ」
「参考タイムだからいいの。これから毎日タイム計るよ」
 まいったあ、と二郎は思った。

 夕方二郎は部活を終え家に帰り、一郎や父母と夕食を摂った。母の幸子はテレビ局に勤めている。父の大造はピアニスト兼音楽大学の教授。二人とも忙しく家族四人で食事するのは朝食の時ぐらいだ。だが今日は一郎と二郎の誕生日なので早めに退社したのだ。ケーキも買ってきてくれた。
「一郎、学校はどんな感じだ」
 大造が一郎に訊いた。
「新しく世界史の教科が始まって楽しいです」
「大学はどうするつもりだ」
「できれば内部進学で青嵐大学の文学部へ行きたいです。史学科で歴史を学びたいな」
「兄さんは法学部か経済学部へ行って、銀行員にでもなるといいんじゃないの?」
 ケーキを食べながら二郎が言う。
「お金を扱う仕事は向いてないよ。僕は何かを研究する方が向いていると思うんだ」
「二郎はどうするつもり」
 幸子が訊ねた。
「さあ、僕は何も考えていないよ。勉強は好きじゃないし、母さんに頼んでテレビ番組制作の下請け会社に入れてもらおうかな」
「何言ってるの。下請け会社も楽じゃないのよ。それにもし入るにしても、大学か専門学校は出てよ。テレビ番組制作が専攻学科にある専門学校もあるのよ」
 幸子は二郎を見つめて言う。二郎は母親に頭が上がらない。こりゃちょっと勉強しなけりゃな、と思った。

 翌朝、二郎は今度は一郎にたたき起こされた。
「一郎、一郎!」
「なんだよ兄さん、まだ六時じゃないか」
 寝ぼけまなこ
で二郎はベッドから起き上がった。一郎が新聞を持って立っていた。
「大変だ。二郎の高校の先生が殺された!」
 ええっ!と叫ぶ二郎に、一郎は新聞を開いて見せた。「都立T高校教諭 校舎内で殺される」と見出しがあり、なんと島崎先生の写真と名前が載っている!
 記事によると昨日午後六時にESSの女子部員が視聴覚室に入ると机に伏せている島崎先生を発見した。眠っているのだと肩を揺さぶっても反応しない。体の具合が悪いのではと医師を呼び診察したら心肺が停止していたという。島崎先生の机には紙パックのジュースがあり、そこに注射針程度の穴がありセロテープが貼られていた。警察で調べたところ紙パックに残っていたジュースから毒が検出されたという。
「注射器のようなもので紙パックに毒を入れたんだね」
 気になることがある、と一郎はつぶやいた。
「このジュースはまさか島崎先生が買ったわけじゃないだろう。自分で毒を入れて飲むわけがないからね。
 だとしたら誰がこのジュースを島崎先生に渡したんだろう」
「犯人に決まってるじゃないか」
「だとすると犯人は島崎先生と割と親しい関係だったことになる。もらったジュースを遠慮なく飲んだんだからね。そんな人が先生を殺す動機って何だろう」
 なるほど、と二郎は思った。
「島崎先生ってどんな人だ」
「若くて美人で優しくて、明るい先生だよ」
「恋人はいるのか」
 はっと二郎は思った。先生に恋人がいるか考えたことなどなかった。でももし恋敵が先生を殺したとしたらー
「二郎、この事件に取り組んでみよう。僕たち二人で犯人を捜すんだ」

 学校内は騒然としていた。教室に入るとひとみが大声で泣いていた。二郎は犯人が憎かった。みんなが慕っていた島崎先生を殺すなんて許さないぞ。
 二郎は島崎先生を恋敵とするような人物を探そうと思った。恋敵だから犯人は女だ。二郎はクラスのESS部員の岩下奈緒に訊いてみることにした。島崎先生は顧問だったのだ。
「ねえ、島崎先生は昨日視聴覚室で何をしていたんだい?」
 奈緒は二郎を見つめて言った。
「オーディオでCDを聴いていたのよ。先生はいつも放課後TOEICの勉強をしていたの」
「じゃあ犯人は島崎先生がいつも放課後視聴覚室にいるのを知っていたんだね。そこで毒入りジュースを差し出したってわけだ」
 奈緒はきっと二郎を見つめた。
「如月君、私犯人は佐野先生だと思う」
「えっ」
 佐野澄江は国語の先生だった。40歳の独身。
「島崎先生は、化学の山川先生と結婚する予定だったの知ってた?」
「いいや」
 初めて知った。山川俊介は30歳を少し過ぎたくらいの長身の先生だ。
「島崎先生は去年この学校に赴任したのね。それで山川先生と親しくなったのよ。でも、先輩が話してくれたんだけど、佐野先生も、まああの先生はこの学校に赴任して長いらしいんだけど、山川先生に好意を持ったみたいなの」
「だから恨みがつのって殺したってわけか」
 二郎は腕を組んだ。
「仮に佐野先生が犯人だったとして、どうやって毒を手に入れたのだろう」
「それは、わからないけど……でも山川先生って感じが冷たくてね。島崎先生が好きになるタイプなじゃいと思うんだ。
 典型的な理系の男ね、あの先生は」
「君の男性を見る目は確かなんだろうね」
「馬鹿にしないでっ!」

 放課後二郎は視聴覚室に入った。
(いまごろひとみは自分がグラウンドにいないのを不審に思っているかな)
 正面に大スクリーン、左右にテレビ、同じく左右にスピーカー。視聴覚室では時々英語の授業が行われ、DVD教材を視聴する。島崎先生はここでTOEICのテキストを読み、おそらくCDを聴いていた。そこへ犯人は入り先生に毒入りジュースを勧めた。
 隣から音楽が流れてきた。高野修三先生がチェロを弾いているのだ。高野先生は定年間際の音楽の先生。二郎は、もしかしたら高野先生が視聴覚室での島崎先生と犯人とのやり取りを知っているのではと考えた。
 二郎は音楽室へ入った。高野先生の弓が止まった。
「先生、先生は昨日の視聴覚室での島崎先生の様子をご存じでしたか」
 高野先生はずり落ちかけた黒ぶちメガネを上げた。
「君、僕は音楽室にいたからね。残念ながら何も知らないんだ」
 そりゃそうだろうなと思った。だが先生は何かを思い出したように天井を見上げた。
「いや……そういえば僕が音楽室に入るとき、山川先生が視聴覚室に入るのを見たな」
「先生はお二人が結婚することを知っていたんですか」
「披露宴の余興でチェロを弾くことを頼まれていたんだよ。君、バッハの無伴奏チェロ組曲第一番を弾こうと思うのだがどう思う。さすがに全曲通すのは長いだろうね」
 二郎は無伴奏チェロ組曲など聴いたことがなかった。
「だがね、おかしいんだ」
「何がですか」
「これは僕の思いなんだけど、山川先生が最近島崎先生に冷たくなったような気がするんだ」
「なぜわかるんですか」
 高野先生はしばらく黙ったのち、口を開いた。
「三月の終わりに離任式があったよね」
 そうだ。今年度末でこの学校から異動する先生たちがいる。生徒全員講堂に並び異動する先生方の挨拶を聞いた。
「夜先生方で送別会をしたのだよ。駅裏の料亭で。しかし会費六千円は高いと思わないかね」
「僕にはわかりません」
「終わったのが午後八時、男性教師陣で二次会でカラオケに行こうとなった。島崎先生は女性だからだろう、帰ったのだけど山川先生は二次会に参加したんだよ。恋人が帰るのなら送るのが普通だろう。
 ともかく山川先生と私たち男性陣はカラオケに入った。君、僕はこれでもJ―POPには詳しいのだよ」
「そんなことどうでもいいです」
 よく話が脱線する先生だと思った。
「そのカラオケの席で、歌やおしゃべりで周りには聴こえないと思ったのか、山川先生がそばに寄って、自分は島崎先生と別れようと思う、と言ったんだ」
「え!?」
「しかし僕は披露宴の演奏を頼まれている。いやそんなことが断られるくらい構わないが、それはつまり式場を予約してあるということだろう。
 まあ僕は、ともかく考え直してはどうかと言ったんだけどね」
 山川先生は島崎先生と別れようとしていた……

 二郎は家に帰ると一郎の部屋に入った。一郎は机のパソコンの画面を見ていた。胡坐をかいて椅子に座っている。片手にホットミルクの入ったマグカップ。パソコンは将棋盤の画像だ。棋譜の勉強をしていたのだろう、そう思い今日入手した「情報」を語った。
「なるほど……もし佐野先生が島崎先生と山川先生の不仲に気付いていたら島崎先生を殺す動機は弱まるな」
「しかし疑問がある」
「何?」
「そもそも佐野先生は山川先生に恋してたんだろうか」
「なるほど」
「あと、関係ないかもしれないけど、島崎先生は山川先生が別れようとしていることを知っていたか」
 一郎はホットミルクを一口飲むと椅子から立ち上がった。
「二郎、僕は明日君の学校へ行くよ」
「ええ!兄さん何言いだすのさ」
「僕自身でいろいろ調べてみたいのさ。君は明日僕の制服を着て僕の学校に行くんだ」
「冗談じゃないよ。僕が兄さんの学校の授業についていけるわけないだろう」
 一郎はにやっと笑った。
「心配ないさ、明日僕の学校は遠足なんだ。授業はないよ」

 翌日二郎の制服を着た一郎はT高校へ行った。陸上部の情報は昨夜二郎から聞いた。合宿の時の写真を見て名前と顔を覚えた。
 教室へ入った。植木ひとみと目が合った。
「おはよっ如月君」
「おはよう……ああ君は植木ひとみ君だったね」
 ひとみがきょとんとして一郎を見る。
「当り前じゃない、私は植木ひとみよ。いやァね気取って、君付けで呼ぶなんて。
 それにしてもなんで過去形で言うの。まるで私が死んだみたいじゃない」
 まずい、と一郎は思った。
「ええっと、僕は普段君のことをどう読んでたっけ」
 ひとみはますます変な顔をした。
「やあだ、どうしたの如月君。いつも『ひとみ』って呼んでたじゃない」
 一郎は、二郎が肝心なことを言い忘れていたなと思った。もっとも一郎も訊き忘れていた。中高一貫校なので女子と会話したことがない。だから女子を何と呼ぶか改めて考えたことがなかった。
「それより昨日部活休んだでしょ。怠けちゃだめよ。今日もタイム計るからね」
 それは二郎から聞いていた。植木ひとみという女子マネージャーはやたら自分をしごくのだと。だが一郎は放課後調べたいことがある。それに一郎は二郎ほど足が速くないので実際に走ったら怪しまれる。
「それが、ひとみ君……じゃなかった、ひとみ……」
 女子の名前を呼び捨てで読んだことで一郎の顔がほてった。
「具合が悪いの?如月君」
「実は母の容態が悪くて入院しているんだよ。だから洗濯や夕食の支度とかで今日は部活に参加できないんだ」
 ひとみの目から涙がこぼれた。
「かわいそうな如月君!そうだ、私部活終わったら夕飯作ってあげるから家に案内してね」
「い、いや結構。僕料理は好きなんだ」

 放課後一郎は佐野先生の性格を調べようと国語科の職員室へ行った。
「佐野先生」
「あら如月君、陸上部の練習はいいの?植木さんがうるさいんじゃなかったっけ」
 よく知っているなと一郎は思った。きっと二郎はこの学校では人気者なのだろう。
「佐野先生は武者小路実篤の『友情』をどう思いますか」
「へえ、あなた『友情』を読んだの」
「あれは主人公が恋する女性を、友人が奪ってしまう話ですよね。先生が恋する男性を、他の女性に奪われたらどう思いますか?」
 佐野先生はじろりと一郎を見た。
「あなた、先生をからかっているの?」
「いえ、一般的な恋愛論として訊きたいんです」
 外へ出ましょう、と佐野先生は言った。先生は職員室を出ると屋上へ出る階段を上った。先生は屋上の手すりを握った。
「さてと、私が恋する男性を、別の女性に奪われたらどう思うって質問だったわよね」
「そうです」
「結論を言うわ。既に私の恋人は奪われてしまった。ただし女性でなく神様にね」
「えっ」
 そういったきり一郎は口を閉ざした。いけないことを訊いてしまったと思った。
「大学時代に結婚を約束した人がいたの。相手は同じ大学の大学院生。でも結婚前に、ある難で死んでしまったの。それ以来先生はどの男性も愛さない、愛せない女になってしまったの」
「すみません、変な質問してしまって」
 佐野先生は一郎を見つめると微笑んだ。メガネをかけて髪を結んでいるが、裸眼になって髪をほどくとなかなかの美人だろうと一郎は思った。
「ところでどうしてそんな事訊くの?」
「いえ、別に」
「もしかして植木さんとトラブっているの?二人はお付き合いしてるんじゃないの?」
 そんなことは二郎から聞いていない。失礼しましたと言って一郎は走り去った。

 一郎は理科職員室に入った。
「山川先生、有機化合物の分類に関する質問があります」
 一郎が言うと山川先生は不思議そうな顔をして一郎を見た。
「有機?化学はまだ理論の分野じゃないか。君は化学より陸上の練習が先だろう」
 ここでも陸上部の話になった。二郎はよほど先生たちから活躍を期待されているのだろうか。ふと先生の机の横に観葉植物が置かれていることに気が付いた。
「この観葉植物は先生のですか」
「ああ、僕は化学の教師だけど植物に興味があってね。身近なところに花や植物があると落ち着くんだ」
 一郎は思った。犯人は毒性の植物から毒を抽出したのではないか。だとすると山川先生が犯人?でも動機は?

 一郎は夕食後二郎の部屋に入った。
「兄さんの学校は豪勢だね。遠足の行き先がテーマパークなんて」
「僕は、ああいうところは興味ないんだ」
「それで何か分かったことあるの?」
「何もわからない……いや、わかったこともある。犯人は毒に関する知識があり、紙パックジュースを島崎先生に渡せるほどには親しい中ということ」
「それってなにも進展してないってこと?」
「原点に戻って考えよう。まず毒物だけど化学物質、植物や動物から摂取した毒物、いろいろある」
「さっき山川先生の机のそばに観葉植物が置いてあったから植物性かもしれないって言わなかった?」
「後から考えたんだ。馬鹿みたいに初歩的だけど化学の先生なら毒性を持つ化学物質に詳しいはずだ。推理小説に出てくる青酸カリなんてその典型だね」
「だったななおさら山川先生が怪しいよね」
「それなんだ。話によると山川先生はどういう思いからか島崎先生との結婚を止めようと思っていたようだ。それにしても仮にも結婚する予定だった女性が殺されて、あんなに平然としているだろうか」
「山川先生が殺したとしたら、平気なんじゃないの?」
「殺す動機があっただろうか」
「島崎先生が山川先生の、何か弱みを握っていて、それを公表するって脅されていたとしたら……そんなわけないか」
 一郎は二郎を見つめた。
「なんだい兄さん、僕の顔を見つめて」
「お前の言う通りかもしれないね」
「え?」

 放課後、二郎はTシャツとトレーニングパンツを着て生徒玄関を出た。
「ねえ、ちょっと」
 声がする方を見たら三十歳ほどの作業着を着た男が立っていた。
「ちょっと、こっち、来てくれる?」
 男は手招きする。そばに寄ると二郎の肩を抱き校舎裏へ歩いて行った。二郎は身の危険を感じた。
「おにいさん、何者なの?」
 男は振り返った。
「僕は警察のものなんだ」
「うそだ。警察がなんで作業着を着ているの」
「背広姿で捜査してたら気味悪がられるだろ」
「同じだよ」
「そうかなあ」
「名前はなんていうの?」
「岸田玄太郎」
「ものものしい名前だね、階級は?」
「警部補なんだ」
「なんでこの学校にいるの」
「ここで起きた殺人事件の捜査をしているんだよ」





  

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