絶対に許さない
僕は常々、思っていることがある。三次元の人間がコスプレを楽しみたい気持ちは理解できるが、どうやっても二次元のキャラには敵わない。キャラのイメージを壊さないでほしいと、切に願っている。
それなのに彼女は文化祭で、アイドル戦士もどかちゃんのコスプレをした。もどかちゃんとは、僕が世界一かわいいと思っているアニメの世界の女の子。
彼女は僕のもどかちゃんを汚した。正直、アイドル戦士のコスプレが似合っていて可愛いなとは思ったけれど、もどかちゃんとは別物である。
僕は初めて女の子を呼び出した。
「もどかちゃんのコスプレをするな! 三次元の女がどんなに頑張っても、二次元の女にはなれないから!!」
彼女は傷ついた顔をした。そのことに僕は深く……傷ついた。
(やっぱり三次元の女の子は苦手だ。どうやってコミュニケーションをとったらいいのか、わからない……)
二次元の女の子は安心できる。僕がどんなことをしても嫌いだと言わない。なによりも、二次元の女の子は最高にかわいい。
彼女は僕を嫌いになったと思った。
それなのになにを考えているのか、彼女は僕の後をつけてきたり、相変わらずこまめにラインを送ってくる。
僕は苛つき始めた。
——僕の世界に入ってくるな! 僕の感情をかき乱さないでくれ!!
一人の世界は孤独だけれど、気楽。誰も傷つけない。自分を傷つける者は自分だけ。
僕は否定されるのも、人を傷つけるのも怖い。
それなのに彼女は文化祭で、アイドル戦士もどかちゃんのコスプレをした。もどかちゃんとは、僕が世界一かわいいと思っているアニメの世界の女の子。
彼女は僕のもどかちゃんを汚した。正直、アイドル戦士のコスプレが似合っていて可愛いなとは思ったけれど、もどかちゃんとは別物である。
僕は初めて女の子を呼び出した。
「もどかちゃんのコスプレをするな! 三次元の女がどんなに頑張っても、二次元の女にはなれないから!!」
彼女は傷ついた顔をした。そのことに僕は深く……傷ついた。
(やっぱり三次元の女の子は苦手だ。どうやってコミュニケーションをとったらいいのか、わからない……)
二次元の女の子は安心できる。僕がどんなことをしても嫌いだと言わない。なによりも、二次元の女の子は最高にかわいい。
彼女は僕を嫌いになったと思った。
それなのになにを考えているのか、彼女は僕の後をつけてきたり、相変わらずこまめにラインを送ってくる。
僕は苛つき始めた。
——僕の世界に入ってくるな! 僕の感情をかき乱さないでくれ!!
一人の世界は孤独だけれど、気楽。誰も傷つけない。自分を傷つける者は自分だけ。
僕は否定されるのも、人を傷つけるのも怖い。