彼女は渡さない~冷徹弁護士の愛の包囲網
「大丈夫なんですか?色々言われていますよね」
「心配してくれるのか?俺のこと嫌いとかなんとか言ってたくせに……」
先生が流し目でこちらを見た。相変わらずだ。
「先生が厳しいからですよ。あんなインターンに厳しい先生なんて好きになれるはずないじゃないですか」
「そうか?それは残念だな。色々目をかけてやったつもりだったが、勘違いされていたようだ。どうも僕は勘違いされやすいタイプのようだ。最近は世間様から悪魔の黒王子とか言われてるんだ。知ってるか?すごいだろ」
「黒王子ですけど、とりあえずは王子様で良かったですね、先生」
「くくく、さすが水世。言うことが違うな」
「先生、あの……」
私は先生のところでパラリーガルの空きがないのは知っていた。それもあって連絡していなかったのだ。
「水世、加害者家族のケアをやりたいと言ってたな。今なら僕のところで実現できるぞ。一緒にやるか?」
「……でも……パラリーガルは募集していないんですよね」
「心配してくれるのか?俺のこと嫌いとかなんとか言ってたくせに……」
先生が流し目でこちらを見た。相変わらずだ。
「先生が厳しいからですよ。あんなインターンに厳しい先生なんて好きになれるはずないじゃないですか」
「そうか?それは残念だな。色々目をかけてやったつもりだったが、勘違いされていたようだ。どうも僕は勘違いされやすいタイプのようだ。最近は世間様から悪魔の黒王子とか言われてるんだ。知ってるか?すごいだろ」
「黒王子ですけど、とりあえずは王子様で良かったですね、先生」
「くくく、さすが水世。言うことが違うな」
「先生、あの……」
私は先生のところでパラリーガルの空きがないのは知っていた。それもあって連絡していなかったのだ。
「水世、加害者家族のケアをやりたいと言ってたな。今なら僕のところで実現できるぞ。一緒にやるか?」
「……でも……パラリーガルは募集していないんですよね」