先生の金魚
「メグちゃ……ごめんなさい…」
変。
水槽の中の金魚が
だんだん紫色に見えてくる。
メグの目。
流血でもしてるのかな。
濃く、濃く、濃くなってゆく金魚。
そのまま爆発しちゃうかも。
視界の中でどんどん、どんどん、膨らんでいく。
「なんて呼ばれてるの」
「え?」
「由良せんせー、サヨちゃんのこと普段なんて呼んでるの」
「…小夜子って、名前で」
「へぇ…いいね」
紅、なんてクラスには居ない。
学園では小夜子とは呼ばないだろう。
でも二人っきりの時は。
小夜子って、
あの声で呼んでるんだ。
「メグちゃん私…」
「だーいじょうぶ!誰にも言ったりしないよ?そもそも悪いことなんてしてないのに責められる筋合いないじゃん?」
「でも…」
「最初から有利なのはずるいって思うけどね!でもメグ、せんせーのこと好きだし。サヨちゃんがライバルだなんてちょっと嫌だけど、メグ負けないから!」
「うん…ごめんね」
「ごめんねってなんかムカつくからもうおしまい!」
「うん」
変。
水槽の中の金魚が
だんだん紫色に見えてくる。
メグの目。
流血でもしてるのかな。
濃く、濃く、濃くなってゆく金魚。
そのまま爆発しちゃうかも。
視界の中でどんどん、どんどん、膨らんでいく。
「なんて呼ばれてるの」
「え?」
「由良せんせー、サヨちゃんのこと普段なんて呼んでるの」
「…小夜子って、名前で」
「へぇ…いいね」
紅、なんてクラスには居ない。
学園では小夜子とは呼ばないだろう。
でも二人っきりの時は。
小夜子って、
あの声で呼んでるんだ。
「メグちゃん私…」
「だーいじょうぶ!誰にも言ったりしないよ?そもそも悪いことなんてしてないのに責められる筋合いないじゃん?」
「でも…」
「最初から有利なのはずるいって思うけどね!でもメグ、せんせーのこと好きだし。サヨちゃんがライバルだなんてちょっと嫌だけど、メグ負けないから!」
「うん…ごめんね」
「ごめんねってなんかムカつくからもうおしまい!」
「うん」