霧の向こうの青い鳥
「少し食べてみて」優子は尚子に粥を一口運んだ。
「美味しい...」尚子は微笑んだ。その表情に、優子は胸が締め付けられるような感覚を覚えた。



看病を終えて自分の部屋に戻った優子は、ベッドに倒れ込んだ。頭の中は尚子のことでいっぱいだった。




(尚子さんの本当の姿...それは何なの?でも、どんな姿であっても、私は...)
優子の心は大きく揺れ始めていた。
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