霧の向こうの青い鳥

真実の受容

それから二週間が過ぎた。尚子の風邪は完治し、シェアハウスは平和な日々を取り戻していた。しかし、優子の心の中では、尚子への思いが日に日に大きくなっていった。


ある満月の夜、優子は眠れずにいた。窓から差し込む月明かりに誘われるように、彼女は屋上に向かった。



屋上のドアを開けると、そこにはすでに人影があった。
「尚子さん?」優子は驚いて声をかけた。


「あら、優子さん。眠れなかったの?」尚子は優しく微笑んだ。
< 15 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop