キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜


 大胆にも自分からぎゅうっとあやくんに抱きつく。

 せっかくのマスカレードだけど――、もっとこうしてたい。
 あやくんと離れたくない。


「そんなかわいいこと言うと、我慢できなくなる」

「んんっ」


 唇だけじゃなく、首筋や鎖骨にもキスが落とされり、ちゅうっと強く吸われた。


「そんな姿じゃ、もう戻れないね」

「ふえ……?」

「誰にも見せたくないってこと」

「っ、」


 耳元で囁かれるとゾクゾクしちゃう……!


「……結局あんまりドレスの宣伝にならなかった」

「そのドレス、本当は売らないよ」

「えっ!? そうなの?」

「つづのためだけに作ったドレスだから」


 うそ……、そうだったの?


「だから、ほら。脱がせやすくなってる」

「っ!?」


 ジーーと後ろのチャックを下ろされて、ものすごく慌てる。


「やっ、あやくん……!」

「かわいい、つづ」

「やっ、だめ……っ」


 ドレスの中に手を滑り込ませ、背中を撫でたり指で強く刺激されたり。
 あやくんに触れられる度に体が熱くなる。


「も……っ、むり……っ」

「ごめんごめん、ちょっとイジワルしすぎた」


 背中のチャックを上げられて、ちゅっとおでこにキスされた。

 もう全身がおかしくなりそうなくらいに熱い。
 なのに疼いて仕方ないし、敏感に反応してしまう。


「……いつかつづの全部、俺がもらうね」


 そう言ってあやくんは何度目かの甘いキスをした。
 もう私はあやくんに溺れ切っている。
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