キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
君に溺れる side.綺世
「あやくーん、紅茶淹れたよ~」
「ありがとう」
「お仕事中?」
「ん、まあね」
一旦PCを閉じてつづが淹れてくれた紅茶を一口飲む。
その様子をなんでかじーーっと見つめるつづ。
「……どうしたの?」
「えっ、なんでもないよ」
なんでもなくない。
つづはすぐ顔に出るんだよなぁ。
「構ってほしい?」
「そ、そうゆうわけじゃ……!」
「じゃあ何?」
「……メガネかけてるあやくんがカッコいいなぁと思ってただけ」
……なんだそれ。かわいすぎる。
「つづはメガネかけてるのが好きなの?」
「か、かけてなくても好き」
かわいい。俺の彼女がかわいすぎる。
「きゃあっ! あやくん!?」
「かわいい」
後ろからぎゅうっと抱きしめる。
本当にかわいい。やっと俺の彼女になったんだ。
正直つづが俺のこと好きなのはバレバレだった。
一応隠そうとしてるのか隠す気ないのかわからないけど、顔に思いっきり出てる。
なのに隙がありすぎて他の男に告られたりしてるから、いじめたくなった。
「んっ、ゃ……っ」
「つづ、好きだよ」
誰にも渡さない。絶対に離さない。
ずっとずっとつづのことが欲しかった。
めちゃくちゃに愛し尽くして刻み込みたい。
つづは俺だけのものだって。