キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜


 つづにも弟たちを紹介した。


「つづ、こっちが瑠維でこっちが瑠紀。瑠維が上なんだ」

「瑠維くんと瑠紀くん、初めまして。綴っていいます」

「つづ……?」

「うん、つづって呼んでね」

「つづはにーちゃんすきなの?」


 瑠紀が目をまんまるくさせてつづに尋ねる。
 瑠維もじーっと見つめてる。


「……うん、大好きだよ」

「るいもにーちゃんすき!」

「るきも! いっしょ!」

「一緒だね」


 ニコニコしながらはしゃぐ弟たちとつづ。
 その様子を母さんは複雑そうな表情で眺めていた。

 ……母さんにはちゃんと説明しないとダメだよな。





「つづ〜! すべりだいしよ〜!」

「しーそーがいい!」

「えっ!? お家の中にあるの!?」

「あるよ〜」


 早速二人ともつづに懐いてんな。
 血は争えないってやつなのか?


「瑠維も瑠紀も! 綴さんに失礼でしょ」

「大丈夫ですよ! 瑠維くんも瑠紀くんも元気ですね」

「すみません、綴さん……」


 母さんは家政婦だった頃の感覚が抜けないのか、つづを振り回す弟たちをハラハラしながら見ている。


「母さん」


 ちゃんと話そうと思って母さんに向き直る。


「俺、つづと付き合ってる」

「……!」

「今は一緒に住んでる」

「えっ!? どういうこと!?」

「実はつづの家が火事になって、つづの親父さんは遠方にいて今入院中なんだよ。だからうちにいる」

「な、なんてこと……!」

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