キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
つづにも弟たちを紹介した。
「つづ、こっちが瑠維でこっちが瑠紀。瑠維が上なんだ」
「瑠維くんと瑠紀くん、初めまして。綴っていいます」
「つづ……?」
「うん、つづって呼んでね」
「つづはにーちゃんすきなの?」
瑠紀が目をまんまるくさせてつづに尋ねる。
瑠維もじーっと見つめてる。
「……うん、大好きだよ」
「るいもにーちゃんすき!」
「るきも! いっしょ!」
「一緒だね」
ニコニコしながらはしゃぐ弟たちとつづ。
その様子を母さんは複雑そうな表情で眺めていた。
……母さんにはちゃんと説明しないとダメだよな。
*
「つづ〜! すべりだいしよ〜!」
「しーそーがいい!」
「えっ!? お家の中にあるの!?」
「あるよ〜」
早速二人ともつづに懐いてんな。
血は争えないってやつなのか?
「瑠維も瑠紀も! 綴さんに失礼でしょ」
「大丈夫ですよ! 瑠維くんも瑠紀くんも元気ですね」
「すみません、綴さん……」
母さんは家政婦だった頃の感覚が抜けないのか、つづを振り回す弟たちをハラハラしながら見ている。
「母さん」
ちゃんと話そうと思って母さんに向き直る。
「俺、つづと付き合ってる」
「……!」
「今は一緒に住んでる」
「えっ!? どういうこと!?」
「実はつづの家が火事になって、つづの親父さんは遠方にいて今入院中なんだよ。だからうちにいる」
「な、なんてこと……!」