キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜


 実家の俺の部屋は殺風景だ。
 でもいない間も母さんが掃除してくれてるのか、すごく綺麗にされている。

 つづはベッドの下にちょこんと座り、何故か落ち着かない様子でソワソワしていた。


「なんで緊張してんの?」


 普段一緒に住んでるのに。


「だって、別室とはいえお母さんいるんだよ……?」

「だから遠いから大丈夫だって。弟たち寝てるし来ないよ」

「そうだけど、なんかイケナイことしてる気分っていうか」

「へぇ、イケナイことしようとしてるんだ?」

「!!」


 あーーやばいな。スイッチが入ってしまう。

 真っ赤になるつづを床に押し倒して見下ろす。


「イケナイことって何?」

「あ……」

「どんなこと?」

「ひゃっ」

「ねぇ、つづ教えてよ」

「〜〜っっ、や……っ」


 わかってるのかな、そういう反応が余計に俺を煽ってるってこと。
 かわいすぎてもっといじめたくなる。


「だめ……」

「なんで?」

「だ、だめなものはだめっ!」


 つづは俺を押し返して起き上がる。

 ちょっといじめすぎたかな。


「やっぱり実家はダメだよ!」

「はいはい、わかったよ」

「……お家帰って、二人きりならいいよ」

「…………」

「あやくん?」

「それ、わざとやってんの?」

「え?」

「無自覚かよ……」


 やっぱりつづは煽り上手だ。

 帰宅したら覚悟していて。
 ズブズブに愛して俺がどれだけつづに溺れているのか教えてあげる。

 だからつづももっと俺に溺れてね?

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