キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
これから先も
季節はすっかり夏。
衣替えをして制服も夏服になった。
あやくんと付き合い始めて約一ヶ月。
「つづ、おはよう」
「きゃっ」
「今日もかわいい」
「朝から待って!」
お付き合いは順調で甘々な日々を送ってる……。
あやくん、日に日に甘くなってるし毎日キスも復活した。
でも一日一回じゃなく、何回も……!!
「んっ」
「朝だからこれだけね」
「ん……」
「もっとほしい?」
「ちが……遅刻しちゃうから!」
「はいはい」
まだこの甘さには慣れない。
あやくんに触れられる度、私の心臓は破裂しそうになる。
「行ってきます」
「行ってきまーす」
ちなみに私たちが付き合ってることは秘密にしてもらってる。
やっぱりあやくんはモテるし学園内でも有名人だし、色々周りに言われそうだから秘密にすることにした。
A組とD組は校舎違うから会おうと思わない限りは会わないし。
私は何言われても慣れてるから平気だけど、あやくんが私のせいで嫌なこと言われるのは嫌だから。
どうせ私は来年の三月で卒業だし、それまでの期間と思えば何ともない。
本音を言えば、ちょっぴりさみしい気持ちもあるけどね。
「おはよう」
「おはよう、千歳さん」
「おはよう、結川くん」
結川くんにはあの後正式にお断りの返事をさせてもらった。
私なんかを想ってくれていたのに気持ちに応えられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいだった。