キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
《やっと感染症が治って面会OKになったんだ》
「そうなの? お見舞いに行ってもいい?」
《ありがとう。交通費はお父さんが出すからね。本当に綴には苦労ばかりかけて申し訳ないよ……》
「苦労なんて思ってないよ。週末に行くね」
《わかった。気をつけてね》
「うん! それから、大事な話があるの」
《わかったよ、お父さん待ってるから》
そうしてお父さんとの通話を終えた。
とにかくお父さんが元気そうでよかった。
帰宅してから、週末お父さんのお見舞いに行くことになったとあやくんに話す。
「そう、お父さんと連絡できたんだ。よかったね」
「うん、元気そうだった」
「驚かれるかもしれないけど、俺も一緒に行ってもいい?」
「えっ来てくれるの?」
「つづ、お父さんに何も話してないんでしょ? 俺からもきちんと話すよ」
「あ、ありがとう……!」
正直今あやくんと一緒に住んでいることをどう説明するべきか悩んでいた。
年頃の娘が男の子と一緒に住んでるって知ったら、お父さんひっくり返ってしまうかもしれない。
しかも今は付き合ってるし……。
「俺もつづのお父さんにはちゃんと挨拶したいと思ってたんだよね。流石に緊張するな」
「あやくん、そこまで考えてくれてたんだ」
「当たり前だよ。これからもつづと一緒にいたいから」