キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
見た目は派手でもあやくんはすごく大人っぽいし、根は真面目なところは昔と変わってない。
何よりすごくカッコいいんだって知ってもらいたかった。
「ねぇ、あそこにいるキャップ被ってる人、イケメンじゃない?」
「ほんとだ! もしかして芸能人?」
こんな風に噂されちゃうくらいカッコいい。
さっきからすれ違う度にみんなあやくんのことチラチラ見てる。
「なあ、あの子かわいくね? 通路側に座ってる、ポニーテールの子」
「水色のワンピースの子だろ? すげータイプだわ」
ちなみに今日は私もdestinyの新作ワンピースを着せてもらった。
プチプラなのに高見えしてかわいいところがお気に入りなんだよね。
少しはあやくんと釣り合ってるといいんだけど。
「つづ、こっち」
「?」
あやくんが手招きするのでグッと体を寄せて近づいてみた。
すると肩に腕を回されて、キャップで隠しながらキスされる。
「えっ……!?」
「キャップあるとこういうことできんの、いいね」
こ、こんな不意打ちずるい……!!
口をパクパクさせて固まってたら、今度はほっぺにされた。
「ちょっ……」
「ポニーテール、かわいい」
「あ、暑くなってきたから……あっ」
うなじをなぞるように撫でられて、ゾクゾクとした感覚が走る。
「やっ、あやくんっ」
人目があるのにこんな風に触られたら……声が出ちゃう。
なんで急にイジワルモードなの?
あやくんに翻弄されて、目的地に到着する頃にはヘロヘロにされていた。