キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
あれ!? 今間があったよね!?
「……綺世くん? 信じていいんだよね?」
「…はい」
やっぱり間がある!!
「だ、大丈夫だよお父さん!!」
と言いながら、これまでのことを思い出してアレは清い交際と言っていいのかな……?
いや大丈夫! 大丈夫だよ!!
……多分。
「それよりお父さんっ、もう一つ相談があるの!」
「何?」
「進路のことなんだけど」
「ああ、やっぱり行きたい大学がある?」
「いや就職するつもりなんだけど、今あやくんの家政婦をさせてもらってるの」
「家政婦?」
私はかいつまんで経緯を説明した。
寄付金を払ってもらった分、家政婦として身の回りのお世話をさせてもらってること。
「あやくん、勉強と仕事の両立大変そうで。これからもっと忙しくなると思ってて。だから少しでもあやくんの支えになりたい」
最近本当に仕事が忙しそうで、夜遅くまで仕事をしていることもある。
新しい事業をどんどん始めて、あやくん一人では回り切らなくなってきているほど。
「今日のこのワンピースもね、あやくんのブランドのものなの」
「そうだったんだ。すごく似合っていると思っていたよ」
こうして新しい洋服をもらう度に「試作品だから着てみて」と気を遣わせずに言ってくれるけど、すごく贅沢なことをさせてもらっていると思っていた。