キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
あやくんにもらってばかりで、私はちゃんと返せているのかな。
彼のために私は何ができるだろう?
そう思った時に思い浮かんだ。
「卒業してもあやくんのお世話をしたい。家政婦のお仕事を続けていきたいと思ってる」
「無理しなくていいよ」
そう言ったのはあやくんだった。
「他にもハウスキーパーは雇えるし、つづは自分のやりたいことしていいんだよ」
「これが私のやりたいことなの」
「つづ……」
「無理してるとかじゃなくて、私がやりたい。私があやくんのためにしたいって思っただけなんだ。だから、迷惑でなければだけど……これからもお世話係続けさせてほしいです」
家事だって立派な仕事なんだって、あやくんのお母さんを見て思った。
大変だけど、少しでも快適に過ごせてもらえたらやってよかったって思えるし、喜んでもらえると嬉しい。
何より一番近くで支えていきたいって思った。
「……お世話係は嫌だな」
「えっ!?」
「だって今は俺の彼女なんだから、違うでしょ」
「そう、だけど」
「ねぇつづ、destinyで働かない?」
思いがけない提案にびっくりした。
「私がdestinyで?」
「一緒にやらない? 流石に俺一人じゃ限界あるなって思ってたところだったし、つづが俺のためにって思ってくれるなら尚更一緒にやりたい」