キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜

ピンク髪のイケメン



「ありがとうございました〜!」

「ちょっと(つづり)ちゃん!? 学校に遅刻するわよ!」

「あ、山本さん。大丈夫です、もう上がりますから」


 朝八時。
 これから五分で着替えて走れば始業時刻には全然間に合う。

 ぜーんぜん余裕!


「毎朝五時からえらいけど、この後学校でしょ? あんまり無理しないで、体壊さないでね」

「ありがとうございます!」


 同僚で主婦の山本さんは、シフトが被ることが多く私と同じ高校生のお子さんがいることもあり、何かと気にかけてくれる優しいお母さんだ。


「行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」


 ほぼ毎朝五時から八時まで学園から徒歩五分圏内のコンビニでアルバイトをしてから登校するのが私、千歳(ちとせ)(つづり)の日課。

 ちなみに下校して十八時から二十二時まで働くこともある。
 学業との両立は大変だけど、何とかやってます。


「おはよう!」

「お、つづりんおっは〜」


 金髪のロングヘアを綺麗に巻いて、白雪姫みたいな白い肌に目力強めのギャルメイクが似合う彼女は、(たかむら)紗良(さら)ちゃん。

 高校生になってからずっと仲良しの大好きな友達。


「紗良ちゃん、今日もかわいいね」

「ありがと〜。このリップ新作の韓国コスメなんだけど〜、めっちゃプルプルでいい感じなんだよね〜」

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