キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜


 なんかもう思い出の一つ一つが懐かしい。

 あの頃は楽しかったな……。
 お父さんとお母さんがいて、あやくんもいて。

 ……あ、ちょっとしんみりしちゃったな。


「俺のベッド使っていいよ」

「えっ! それはダメだよ! 私は床で寝るからっ」

「床って……せめてソファだろ」

「いやいや、こんな良いソファ使わせてもらうなんて悪いよ。床で大丈夫だから!」

「いや床で寝かせられるわけないじゃん」


 でもでも、突然転がり込んでおいてベッド使わせてもらうなんて申し訳なさすぎる。

 ――そうだ!


「一緒に寝る!?」

「は?」

「昔もよく一緒に寝てたじゃない! 同じ布団にくるまって!」


 あやくんが怖い夢みたって私の部屋に来て、そのまま一緒に寝たんだよね。
 うるうるしながら私のところに来たあやくん、かわいかったなぁ。


「……それ、本気で言ってる?」

「うん! 久しぶりに一緒に寝ようよ!」

「……まだ弟扱いかよ」


 ――あやくん……?


「あのさ、今一緒に寝るのがどういうことだかわかってる?」

「え?」

「俺も男だよ――つづ」


 え……?


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