キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
* * *
「おはよう」
「お、おはよう……」
あやくんのお家にお泊まりして一晩が経ちました。
結局私はあやくんのベッドをお借りすることに。
だってベッドで寝ないとまた同じことするって言うから……。
「朝ごはん、パンでいい?」
「う、うん。ありがとう」
ううっ、あやくん普通だなぁ……。
昨日のこと気にしてるの、私だけ?
「……つづ、見過ぎ」
「えっ」
「俺に見惚れてた?」
ニヤッと楽しそうに笑うあやくん。
「っ! ち、違うよ」
「なんだ、残念」
あやくんってこんなこと言うの?
再会したあやくんはちょっとイジワルだ。
これじゃ天使じゃなくても小悪魔みたい……。
私のかわいい弟が別人みたくなっちゃって、ちょっとさみしいような。
なのに、心はずっとドキドキしちゃってる。
あんなことされちゃったら、誰だってドキドキするよ……!
……あれ。てゆーかあやくん、彼女いるんじゃなかったっけ?
昨日かわいい女の子と一緒だったよね?
も、もしかして。
「う、浮気っ!?」
「何言ってんの? 遅刻するよ」
「あっ!」
本当だ、遅刻しちゃう!
色々気になるけど、これからのこととか考えなきゃいけないことがいっぱいだ。
とりあえず落ち着いてからにしよう!