キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜


 メガネしてるだけで大人っぽく見えるというか、めっちゃ仕事できます! って感じに見える。

 あやくんはメガネをかけるとインテリイケメン。
 私の「今のあやくんメモ」に書いておいた。


「……ロールキャベツだ」

「! そう、あやくん好きだったよね?」

「ああ、まあ昔は……」

「あやくんのお母さんが作るロールキャベツ、すごくおいしかったもんね〜! 今も作ってもらってるの?」

「いや、今は弟たちが好きなものばっかだから」

「あ、そうなんだ」


 そっか、確か二歳って言ってたっけ。


「双子のくせに二人とも味覚が全く違って、それぞれ別のもん食べたがるから大変なんだよ」

「そうなんだ」

「もう俺の好物なんか忘れてんじゃない」


 そう呟いたあやくんの表情はとてもさみしそうに見えた。


「そんなことないよ。私だって覚えてるんだもん」

「……どうだかね」

「あんなにおいしいおいしいって言ってたあやくん、忘れられないと思うよ」


 お母さんもすごく嬉しそうに笑ってた。
 私はそんな二人を見て、すごくいいなぁって思ってたんだ。


「お母さんもすごく嬉しかったんじゃないかなぁ」

「……つづ」


 あやくんは私の腕をつかむと、そのままダイニングテーブルを離れてソファに連れて行かれた。

 あやくんはソファに座り、自分の股の間をポンポン叩く。


「ここ座って」

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