キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜


「ギャルってだけで軽そうって思われんのウザすぎ! あたし意外とケッペキだし。付き合ってないのにチューとかムリ」


 グサッ。

 今のは……私のハートにナイフが突き刺さった。


「や、やっぱり付き合ってないのにチューって……しないよね」

「当たり前じゃね? そんなのカラダ目当てじゃん」


 か、カラダ目当て……!
 グサグサとナイフが突き刺さりまくる。

 あやくんもカラダ目当てってことなの!?


「……どったの、つづりん。なんか悶えてない?」

「ナンデモナイヨ」


 やっぱり紗良ちゃんには言えない!!
 ケーベツされて嫌われたくない!

 いや紗良ちゃんだけでなく、誰にも言えないよ……!!

 私たちの関係は異常だ。
 今の関係をずるずる続けるのは危険すぎる。

 一刻も早く家を見つけて出て行かないと……!!

 あっ、でも私があやくん家に住まわせてもらってるのはお世話係をするためでもあって……。
 寄付金も払ってもらった身の上だし、勝手に出て行くのは恩を仇で返すことになる。

 どうすればいいんだろう――。

 このままはダメだって思う自分もいるのに、やめないで欲しいって思ってる自分もいるの。
 私、どうしちゃったんだろう……?

 本当にあやくんのキスにハマっちゃった――?

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