キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜


 自分から言うのはすごく恥ずかしい。
 昨日は勢いもあったけど……今日はそうじゃないから。


「しないって、何が?」

「……だって、まだしてないから……」


 あやくん、絶対わかってて言ってるよね!?


「わかってるくせに……!」

「あーもー、今のはつづが悪いんだからね」


 あやくんはさっきよりも私を抱きしめる力を強めた。
 ちょっとだけ苦しい。

 それからゆっくりと体を離すと、私の頬に優しく触れる。


「つづのこと甘やかしたいのに、そんなこと言われたら止められないよ」

「う……っ」

「もう遅いから」

「ん……っ」


 唇が重ねられ、すぐに甘いキスが私をかき乱す。
 恥ずかしいけど、私はこれを求めてた。

 全身が熱くなるようなキスにすぐに溺れてしまう。


「んっ、ぁ……っ」

「つづ、かわいい」

「んん……」


 角度を変えては何度も何度も唇を食べられて、頭の芯までとろけておかしくなっちゃいそう。

 いまだに上手く息ができない私は酸欠になりそうなのに、やめないでって思っちゃうの。


「あや、く……っ」


 あやくんだからキスしたい。
 あやくんだからやめないで欲しいと思ってしまう。

 こんな風に甘いキスをくれるのは、私だけがいい。

 あやくんが好き。
 私はもうとっくにあやくんに恋をしていた。


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