キスで溺れる同居生活〜年下御曹司は再会した幼なじみを愛し尽くしたい〜
「僕は綴ちゃんの気持ちすごくわかるなって思うよ」
総一郎さんはとても優しくそう言ってくれた。
「僕もね、最初は紗良ちゃんのこと何とも思ってなくて。元気いっぱいでかわいい子だなぁとは思ってたけど、恋愛対象ではなかった。でも、紗良ちゃんが一生懸命僕に想いを伝えてくれて、いつの間にか好きになってたんだ」
「そーちゃん……!」
紗良ちゃんの目がメロメロになってる。
「だってだって、めっちゃ好きだったんだもん! 年下はキョーミないって感じだったから、どうしても振り向かせたかったの!」
「年下に興味ないわけじゃなかったけどね」
「でもでも、コドモ扱いされたくなかったし!」
コドモ扱い……そういえばあやくんも似たようなこと言ってた気がする。
弟扱いするなって。
呼び方も「つづちゃん」からいつの間にか「つづ」に変わっていた。
「年の差なんてカンケーないって思ってても、やっぱ気にしちゃうよね」
「そうだね。僕も気が気じゃないよ。紗良ちゃんが思春期の男子高校生と毎日一緒なのか~って」
「あたしはそーちゃんしか見てないから!」
「うん、知ってる」
おおう、この二人ラブラブだ!
さっきから二人だけの世界って感じ!
いいなぁ、羨ましいなぁ。
「だからね、その彼も必死なんじゃないかな。きっと綴ちゃんのことが大好きで、振り向かせたいだけなんじゃない?」