悪役令息とは結婚したくないので、男装して恋愛工作に励みます。
突然求婚されても困ります!
私は、手紙を持って震えていた。その手紙には、綺麗な男性の文字でこう書かれている。
『セシリアへ
このたび、俺は君と結婚しようと思う。
君のご両親にも挨拶をし、結婚を前向きに考えてくださっている。
近々、正式に挨拶に伺う。
君の愛しい、ルーカス・トラスター』
何これ……
何かの悪戯としか思えない。
もちろんルーカスのことは知っているが、急にこんな手紙を送ってくるだなんて考えられない。私は誰かに嵌められたのだろうか。
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