彼は意地悪なボイスアクター〜独占欲の強い彼に溺愛され狂いそうです〜
しかし私にそんな度胸はなく・・・それに少しだけ話をしたかった。
だってリーガル様の中の人。
あんなに優しい声でささやく人だ。
いい人だろうと信じたい。
私は自分がずるいと思った。
ただのファン心理である。
ずるくてなんだか惨めだと思った。
「はい」
「わっ!」
急に顔に温かいものを押しつけられてビックリした。
「お腹すいてるんでしょ」
ファーストフードの袋を差し出される。
「これを買いに?」
「俺もお腹空いてたし」
「それに、そんなに腹の虫がうるさかったら近所迷惑でしょ」
そう言って隣のカップルを顎でしゃくる。
ついカップルを見ると驚くほど濃厚なキスをしていた。
(ひぃっ!)
私は見てはいけないと思い、すぐに目線を戻す。
「何そんなうぶなふりして」
いちいち腹の立つ男だ。
やはり期待はしない。
リーガル様とは似ても似つかない。
「この匂いも近所迷惑ですよね!」
「は?文句言うなら食うな」
取り上げられそうになった袋を庇うと笑われた。
この人、笑うと本当にかっこいい。
「なんだよ、そんなに見るなよ」
しかし無邪気な笑顔から一転。
すぐに意味深な笑顔になる。
だってリーガル様の中の人。
あんなに優しい声でささやく人だ。
いい人だろうと信じたい。
私は自分がずるいと思った。
ただのファン心理である。
ずるくてなんだか惨めだと思った。
「はい」
「わっ!」
急に顔に温かいものを押しつけられてビックリした。
「お腹すいてるんでしょ」
ファーストフードの袋を差し出される。
「これを買いに?」
「俺もお腹空いてたし」
「それに、そんなに腹の虫がうるさかったら近所迷惑でしょ」
そう言って隣のカップルを顎でしゃくる。
ついカップルを見ると驚くほど濃厚なキスをしていた。
(ひぃっ!)
私は見てはいけないと思い、すぐに目線を戻す。
「何そんなうぶなふりして」
いちいち腹の立つ男だ。
やはり期待はしない。
リーガル様とは似ても似つかない。
「この匂いも近所迷惑ですよね!」
「は?文句言うなら食うな」
取り上げられそうになった袋を庇うと笑われた。
この人、笑うと本当にかっこいい。
「なんだよ、そんなに見るなよ」
しかし無邪気な笑顔から一転。
すぐに意味深な笑顔になる。