溺愛彼氏はホスト様
「君、静かだね」

「すいません…」

「あ、この子ほっといていいよ〜!いつもこんな感じだから」

「でも…」


ホストたちは、チラチラと私を見てくる。

ほっといてほしい。


「私のことは気にしないでください」

そう言って、私は席から立つ。


「あ、お手洗いかな?」

「あ、はい」

「案内するね」

「大丈夫です」


ついてこないで。

あとで大変なことになるから。


ホストを無視して急いでトイレに向かう。

そのときに、誰かとぶつかった。


「いった…」


痛がる男性。

多分、ここのホストかな。


「すいません…」

「別に。お前は大丈夫?」

「え?」


私の心配…?

というか、なんか俺様っぽい…


男性を見ると、身長が高くスラッとしていてスーツがすごくお似合い。

目は切れ長で鼻も高くて口元はセクシー。


他のホストとは比にならないくらいのイケメンだった。
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