溺愛彼氏はホスト様
「おい?」

「え?あ、はい。大丈夫です」

「あっそ。初回だよな?あとで行くから」

「あ、はい…」


イケメンホストはどこかへ行ってしまった。

それから私は、トイレに行くのを忘れて席に戻った。


あの人が来たらきっと、先輩たちは今までよりもうるさくなりそう。

私に構わないでくれればいいんだけど…


と、不安しかなかった。


__________


それからしばらくして、さっきのホストがやって来た。


「え?めちゃくちゃイケメンじゃない??」

「ねぇねぇ、指名するからこっち座って〜!」


と、甘える先輩たち。

やっぱり。


だけど、そのホストは

「俺はお前に指名されたいんだけど」

と、私の方を見ておっしゃってます。


やめてください。

と、思いながら睨みつける。


でも、気づくわけもなく…

私の隣に座ってしまった。


「俺、伊吹。お前は?」

ほっといてよぉ…
< 3 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop