『Special Edition③』
*
「式、どうだった?」
「すっごく素敵でした!花嫁さんがスレンダー美女で、隆ずっと鼻の下伸ばしっぱなしでしたよ」
「そりゃあ仕方ないだろ。今が一番幸せな時なんだから」
「帰ったら、写メ見せますね~」
式場まで迎えに来た白杜。
他の同級生たちに揶揄われないように、少し時間をずらして迎えに来た。
「あ、それと。隆がご祝儀ありがとうございましたって」
「ん」
「幾ら包んだんですか?結構な厚さがありましたけど」
「……15万」
「えっ?!」
「俺らの時に5万頂いたからな」
「……」
「俺と茜の分に、恩師として贐を添えといた」
「……もう、カッコよすぎです」
リアルセレブだから15万くらいはどうってことない金額なのだろうけど。
粋な計らいが本当に余裕のある大人の人という感じで、いつもながらにきゅんとしてしまう。
「ん?……スンスン」
「やだっ、何匂い嗅いでるんですか?!」
信号待ちの車内で、顔を近づけて来たと思ったら、いきなり匂いを嗅がれた。
「酒飲んで来なかったのか?親友の結婚式だったのに」
「明日のフライトが早朝便だから、ちょっと心配で」
「まだ時間はあるだろ」
「別に素面でも楽しめたからいいんですよ」
「それならいいけど。北川……もう秋名だったな。あいつは元気そうにしてたか?」
「だいぶお腹が大きくなってました。さすが双子ちゃんですよ」
「そうか」
前は茜の家に来ることも多かったけれど、妊娠してからは茜が千奈の家に行くことが増えた。
だから、白杜が千奈を目にすることもなくなったのだ。
「式、どうだった?」
「すっごく素敵でした!花嫁さんがスレンダー美女で、隆ずっと鼻の下伸ばしっぱなしでしたよ」
「そりゃあ仕方ないだろ。今が一番幸せな時なんだから」
「帰ったら、写メ見せますね~」
式場まで迎えに来た白杜。
他の同級生たちに揶揄われないように、少し時間をずらして迎えに来た。
「あ、それと。隆がご祝儀ありがとうございましたって」
「ん」
「幾ら包んだんですか?結構な厚さがありましたけど」
「……15万」
「えっ?!」
「俺らの時に5万頂いたからな」
「……」
「俺と茜の分に、恩師として贐を添えといた」
「……もう、カッコよすぎです」
リアルセレブだから15万くらいはどうってことない金額なのだろうけど。
粋な計らいが本当に余裕のある大人の人という感じで、いつもながらにきゅんとしてしまう。
「ん?……スンスン」
「やだっ、何匂い嗅いでるんですか?!」
信号待ちの車内で、顔を近づけて来たと思ったら、いきなり匂いを嗅がれた。
「酒飲んで来なかったのか?親友の結婚式だったのに」
「明日のフライトが早朝便だから、ちょっと心配で」
「まだ時間はあるだろ」
「別に素面でも楽しめたからいいんですよ」
「それならいいけど。北川……もう秋名だったな。あいつは元気そうにしてたか?」
「だいぶお腹が大きくなってました。さすが双子ちゃんですよ」
「そうか」
前は茜の家に来ることも多かったけれど、妊娠してからは茜が千奈の家に行くことが増えた。
だから、白杜が千奈を目にすることもなくなったのだ。