『Special Edition③』
**
「泊っていく気か?」
「さすがに今日は帰るけど、ちょっとだけ上がってもいいでしょ?」
「……それは構わないけど」
自宅へと送り届けるために指示を出した仁を制止し、小春はマンションに向かうようにお願いした。
組の人が運転する車で、5分ほどのドライブ。
「すっかりクリスマス気分だよな」
「もう2週間切ってるしね」
今日は12月12日。
再来週にはクリスマスがやって来る。
街路樹に施されたイルミネーションが綺麗にライトアップされている。
後部座席から眺める景色に見惚れていると、膝の上に置いてる手に彼の手が重なった。
ここ半月、殆どお触りもさせてあげなかったから、ちょっと甘えてるのかも。
誕生日だしね。
今日くらいは大目にみてあげるか。
**
「えっ、何これ……」
「ちょっと頑張って飾ってみた」
「いつの間に。言ってくれれば手伝ったのに」
「驚かせたかったから、一人でコツコツ頑張ったの」
サプライズ大成功!
リビングにもみの木を置いて、オーナメントを頑張って飾り付けた。
その他にもアロマキャンドルとかクッションカバーとかもクリスマスカラーにしてみた。
嬉しそうに部屋を見回す彼を横目に、キッチンへと。
「じゃーん、19歳のお誕生日おめでとう!」
「え……あぁ、俺の誕生日か」
「本当に忘れてたんだ」
「もう嬉しい歳じゃねーだろ」
「見た目は整形?実は39歳くらいなんじゃないの?」
「ぁあ゛?……オッサンって言いたいのかよ」
コートも脱がず、どちらからともなくプッと吹き出す。
誕生日は特別な日だと思ってたけど、仁くんと一緒なら毎日が特別だよ。
~FIN~
「泊っていく気か?」
「さすがに今日は帰るけど、ちょっとだけ上がってもいいでしょ?」
「……それは構わないけど」
自宅へと送り届けるために指示を出した仁を制止し、小春はマンションに向かうようにお願いした。
組の人が運転する車で、5分ほどのドライブ。
「すっかりクリスマス気分だよな」
「もう2週間切ってるしね」
今日は12月12日。
再来週にはクリスマスがやって来る。
街路樹に施されたイルミネーションが綺麗にライトアップされている。
後部座席から眺める景色に見惚れていると、膝の上に置いてる手に彼の手が重なった。
ここ半月、殆どお触りもさせてあげなかったから、ちょっと甘えてるのかも。
誕生日だしね。
今日くらいは大目にみてあげるか。
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「えっ、何これ……」
「ちょっと頑張って飾ってみた」
「いつの間に。言ってくれれば手伝ったのに」
「驚かせたかったから、一人でコツコツ頑張ったの」
サプライズ大成功!
リビングにもみの木を置いて、オーナメントを頑張って飾り付けた。
その他にもアロマキャンドルとかクッションカバーとかもクリスマスカラーにしてみた。
嬉しそうに部屋を見回す彼を横目に、キッチンへと。
「じゃーん、19歳のお誕生日おめでとう!」
「え……あぁ、俺の誕生日か」
「本当に忘れてたんだ」
「もう嬉しい歳じゃねーだろ」
「見た目は整形?実は39歳くらいなんじゃないの?」
「ぁあ゛?……オッサンって言いたいのかよ」
コートも脱がず、どちらからともなくプッと吹き出す。
誕生日は特別な日だと思ってたけど、仁くんと一緒なら毎日が特別だよ。
~FIN~