『Special Edition③』
*
「仕事?」
「いえ、隆の結婚祝いの品を千奈と幾つかピックアップしたんですけど、もう少し捻りが欲しいなぁと思って探してるんです」
先に入浴を済ませた茜は、ノートパソコンで検索していた。
数日前に隆から結婚式の招待状が来たことは伝えてある。
だから一緒に考えて貰おうと、ノートパソコンの画面を彼にも見えるように角度を変えた。
「あっ、そうだ!」
突然声を張り上げたため、白杜がビクッと肩を揺らした。
「急に大きな声出してごめんなさい」
「いや、いいけど。で、何を思い出しんだ?」
ベッドサイドに腰掛けている茜の隣りに白杜が静かに腰を下ろす。
僅かに右側に体が傾き、右肩に彼の体温を感じる。
「千奈に赤ちゃんができました」
「おぉぉ~っ」
「しかも、双子ちゃんなんですって」
「双子かぁ」
白杜さんの親友の祥平さんのところは、今年の5月に女の子が産まれた。
他にも職場の子とか、短大時代の友人とか。
今年は何かとお祝い事が重なっている。
「それも、お姑さんとレディースドックを受けに行って、発覚したんですって」
「レディースドック?」
「婦人科系の病気を予防するための検査です」
「あぁ、乳がん検診とか子宮がん検診とかか」
「はい」
秋名家の溺愛ぶりは何度も話しているから、会ったことがなくても何となく予想がつくみたい。
特段に驚いてる感じはない。
「俺らも受けるか?」
「え?」
「ブライダルチェックってのをやっとけば良かったんだろうけど」
「仕事?」
「いえ、隆の結婚祝いの品を千奈と幾つかピックアップしたんですけど、もう少し捻りが欲しいなぁと思って探してるんです」
先に入浴を済ませた茜は、ノートパソコンで検索していた。
数日前に隆から結婚式の招待状が来たことは伝えてある。
だから一緒に考えて貰おうと、ノートパソコンの画面を彼にも見えるように角度を変えた。
「あっ、そうだ!」
突然声を張り上げたため、白杜がビクッと肩を揺らした。
「急に大きな声出してごめんなさい」
「いや、いいけど。で、何を思い出しんだ?」
ベッドサイドに腰掛けている茜の隣りに白杜が静かに腰を下ろす。
僅かに右側に体が傾き、右肩に彼の体温を感じる。
「千奈に赤ちゃんができました」
「おぉぉ~っ」
「しかも、双子ちゃんなんですって」
「双子かぁ」
白杜さんの親友の祥平さんのところは、今年の5月に女の子が産まれた。
他にも職場の子とか、短大時代の友人とか。
今年は何かとお祝い事が重なっている。
「それも、お姑さんとレディースドックを受けに行って、発覚したんですって」
「レディースドック?」
「婦人科系の病気を予防するための検査です」
「あぁ、乳がん検診とか子宮がん検診とかか」
「はい」
秋名家の溺愛ぶりは何度も話しているから、会ったことがなくても何となく予想がつくみたい。
特段に驚いてる感じはない。
「俺らも受けるか?」
「え?」
「ブライダルチェックってのをやっとけば良かったんだろうけど」