姫と僕〜僕達は盲目的に想い合う〜
姫と付き人?
今年成人式を迎えた、大学三年の嵐人と秋穂。
GWが明けの月曜日。
夜中、嵐人がトイレに起きる。
「ん…なんか、暑い…
…………フフ…」
自分に巻き付くように抱きついている秋穂を見て、笑い声が漏れた。
「可愛いな…//////」
とにかく完璧な容姿をしている秋穂は、いつ、どんな時も可愛い。
優しいし、思いやりもある。
でも………
トイレを済ませ、出ると……
「うわっ!!?
あ、アキ!?
び、びっくりした…」
「うん…
嵐くん、いなかったから…」
トイレの前で、不安そうに瞳を揺らした秋穂が待っていた。
とにかく、寂しがり屋で嵐人に依存している秋穂。
少しでも離れると、すぐにくっついてくるのだ。
「すぐ戻るから、大丈夫だよ?」
安心させるように微笑み、頭を撫でた。
そして、秋穂の手を握り寝室に向かった。
ベッドに横になり、秋穂の首の下に腕を滑らせた。
包み込んで頭を撫でると、秋穂は漸く安心してゆっくり目を瞑った。
翌朝。
嵐人が目を覚ますと、秋穂はまだ眠っていた。
サイドテーブルに置いているスマホを見ると、もう起きる時間だ。
嵐人は、優しく秋穂を揺すり起こす。
「アキ、アキ!起きて!」
すると秋穂は「んん…」と更に、嵐人の胸にすり寄って顔を埋めてきた。
「アキ、ダメだよ。起きなきゃ!」
「んんっ!」
イヤイヤという風に、グリグリ頭を横に振り抱きついてくる。
「アキ。
じゃあ…僕は先に起きるからね?」
「え!?
だ、ダメ!」
バッと顔を上げる。
「じゃあ、起きよう?」
「うん…」
漸く、起きて寝室を出たのだった。
秋穂の両親の所有するマンション。
1LDKの間取りのこの部屋は、秋穂にとって嵐人との特別な空間だ。
大学入学と同時に、嵐人と同棲するために引っ越した。
とにかく嵐人が大好きで、依存している秋穂。
幼なじみの二人。
幼稚園児の頃から嵐人が大好きだった秋穂は、一度中学生の時に告白している。
しかし当時嵐人には恋人がいて、振られたのだ。
それからも一途に想い続けた、秋穂。
高校一年の夏休みにやっと想いが届いたのだ。
ずっと想い続けた嵐人との交際。
その反動のためか、嵐人への執着が強めなのだ。
GWが明けの月曜日。
夜中、嵐人がトイレに起きる。
「ん…なんか、暑い…
…………フフ…」
自分に巻き付くように抱きついている秋穂を見て、笑い声が漏れた。
「可愛いな…//////」
とにかく完璧な容姿をしている秋穂は、いつ、どんな時も可愛い。
優しいし、思いやりもある。
でも………
トイレを済ませ、出ると……
「うわっ!!?
あ、アキ!?
び、びっくりした…」
「うん…
嵐くん、いなかったから…」
トイレの前で、不安そうに瞳を揺らした秋穂が待っていた。
とにかく、寂しがり屋で嵐人に依存している秋穂。
少しでも離れると、すぐにくっついてくるのだ。
「すぐ戻るから、大丈夫だよ?」
安心させるように微笑み、頭を撫でた。
そして、秋穂の手を握り寝室に向かった。
ベッドに横になり、秋穂の首の下に腕を滑らせた。
包み込んで頭を撫でると、秋穂は漸く安心してゆっくり目を瞑った。
翌朝。
嵐人が目を覚ますと、秋穂はまだ眠っていた。
サイドテーブルに置いているスマホを見ると、もう起きる時間だ。
嵐人は、優しく秋穂を揺すり起こす。
「アキ、アキ!起きて!」
すると秋穂は「んん…」と更に、嵐人の胸にすり寄って顔を埋めてきた。
「アキ、ダメだよ。起きなきゃ!」
「んんっ!」
イヤイヤという風に、グリグリ頭を横に振り抱きついてくる。
「アキ。
じゃあ…僕は先に起きるからね?」
「え!?
だ、ダメ!」
バッと顔を上げる。
「じゃあ、起きよう?」
「うん…」
漸く、起きて寝室を出たのだった。
秋穂の両親の所有するマンション。
1LDKの間取りのこの部屋は、秋穂にとって嵐人との特別な空間だ。
大学入学と同時に、嵐人と同棲するために引っ越した。
とにかく嵐人が大好きで、依存している秋穂。
幼なじみの二人。
幼稚園児の頃から嵐人が大好きだった秋穂は、一度中学生の時に告白している。
しかし当時嵐人には恋人がいて、振られたのだ。
それからも一途に想い続けた、秋穂。
高校一年の夏休みにやっと想いが届いたのだ。
ずっと想い続けた嵐人との交際。
その反動のためか、嵐人への執着が強めなのだ。
< 1 / 37 >