姫と僕〜僕達は盲目的に想い合う〜
「そうだね、そんな感じかな?」

「でも、二人は幼なじみだろ?」

「だからって、必ずしも付き合うとは限らないよ?
実際僕も、一緒にい過ぎてアキへの気持ちに気づかなかったんだから」

「秋穂ちゃんは?
秋穂ちゃんも、元彼と別れて付き合ったとか?」

「いえ。私はずっと嵐くんを好きだったので…」

「へぇー!純愛だな!」
「純愛ー!」


「――――それにしても、ほんとラブラブよね〜!」
「いいなぁ~!
私も、ラブラブな彼氏欲しー!!」

「お前には無理、無理(笑)
ワガママじゃん!」

「は?うるさい!!(笑)
二人は、喧嘩とかするの?」

「しない、かな?」
「そうだね」

「へぇー!でも、怒らなさそうだよね(笑)二人」

「そう言えば、見たことはないな(笑)秋ちゃんが怒ってるとこ。
ランも、秋ちゃんに怒るのとか見たことはない」

「だって、アキは僕を怒らせるようなことしないもん」
「嵐くんも、いつも優しいので」

「「「おぉ…!スゲー!」」」


それから―――――

男女別れて、飲もうということになった。
心配そうに瞳を揺らす秋穂。

「やっぱ、帰ろ?」
「で、でも…せっかく誘ってもらったし…」

本当は、嵐人と少しでも離れたくない。
だからといって、誘いを断る事も出来ない。

まるでこの世の別れのように、嵐人と別れた。

嵐人や一基達はこのまま居酒屋で飲み、秋穂達は近くのカフェに向かった。


コーヒーを飲みながら、話をする。

「―――――秋穂ちゃん、嵐人くんと同棲してるんだよね?」

「はい」

「ずーっと一緒にいて、たまには離れたいとかないの?」

「え?ないです…
むしろ…その…」
アイスコーヒーの氷をストローでくるくる回しながら、恥ずかしそうに視線を逸らした。

「くっついてたい?とか?(笑)」

「はい…」

「そっかぁ〜
じゃあ…逆に迷惑だったかなー(笑)」

「え?」

「いや、ずーっと一緒だから、こんな時くらい離れたらどうかなと思って誘ったの!」

「あ…」
(そうだったんだ…!)

「なんか、余計なことしてごめんね!」

「あ、いえ!
そのお気持ち、嬉しいです!
ありがとうございます!」
微笑み言うと、みんなが「わぁ…//////」と歓喜を上げた。

「え?え?」
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