姫と僕〜僕達は盲目的に想い合う〜
シャワーを浴び着替えるために、自宅マンションに戻った嵐人。
飲み会までまだ時間があるので、ソファでゆっくりしていた。
【夕食は、サエちゃんと食べます。
だから、心配しないでね!
せっかくの飲み会だし、楽しんでね!】
秋穂からのメッセージを見ながら切なくなっていた。
絶対“行かないで”と言われると思っていた。
まさか、受け入れた上に“楽しんで”なんて言われるとは思わなかった。
秋穂が遠くに行ってしまったような感じがして、とても切ない。
【わかった!
帰る前に連絡するね!
あと、十分気をつけてるんだよ?
帰る時は、タクシーを使うこと!
なんかあったら、いつでも連絡して!】
平静を装って、返信をした。
そして軽くご飯を食べ、居酒屋に向かった。
「――――嵐人、久しぶりね!」
「うん」
ヒカリは、嵐人の元彼女。
中学二年の時から、高校一年まで交際していた。
高校一年の夏休みに、ヒカリから別れを告げられた嵐人。
『嵐人はいつも“誰を”見てるの?』
ヒカリの言葉だ。
『私は、秋穂ちゃんじゃないよ?』と。
ヒカリと交際していても、どこか秋穂を意識していた嵐人。
夏休みに入り、秋穂と会えなくなったことで急激に気持ちがこみ上がってきたのだ。
そんな時に、ヒカリから告げられた。
「秋穂ちゃんは?今、どうしてるの?」
「サエといる」
「だったら、二人も呼べば良かったのに!」
「は?」
「ねぇ、呼んでよ!
私も久しぶりに会いたい!」
「ダメだよ」
「どうしてよ!?」
「今何時だと思ってるの?
もう、10時過ぎてるんだよ?
こんな時間から、呼ぶなんてあり得ないよ!
アキも疲れてるだろうし、何より危ない!」
「ほんっと…過保護よね…(笑)」
「は?」
「………私。
高一の二学期、久しぶりに嵐人に会ってびっくりしたんだから!」
「え?」
「二学期の始業式、二人はもう付き合ってたでしょ?
しかも、既にラブラブだったし(笑)
あれは、結構堪えたなぁ(笑)
“私は何だったの!?”ってね!」
「あ…そう…だよね……
――――――――」
嵐人は、高校一年の夏休みのことを思い出していた。
飲み会までまだ時間があるので、ソファでゆっくりしていた。
【夕食は、サエちゃんと食べます。
だから、心配しないでね!
せっかくの飲み会だし、楽しんでね!】
秋穂からのメッセージを見ながら切なくなっていた。
絶対“行かないで”と言われると思っていた。
まさか、受け入れた上に“楽しんで”なんて言われるとは思わなかった。
秋穂が遠くに行ってしまったような感じがして、とても切ない。
【わかった!
帰る前に連絡するね!
あと、十分気をつけてるんだよ?
帰る時は、タクシーを使うこと!
なんかあったら、いつでも連絡して!】
平静を装って、返信をした。
そして軽くご飯を食べ、居酒屋に向かった。
「――――嵐人、久しぶりね!」
「うん」
ヒカリは、嵐人の元彼女。
中学二年の時から、高校一年まで交際していた。
高校一年の夏休みに、ヒカリから別れを告げられた嵐人。
『嵐人はいつも“誰を”見てるの?』
ヒカリの言葉だ。
『私は、秋穂ちゃんじゃないよ?』と。
ヒカリと交際していても、どこか秋穂を意識していた嵐人。
夏休みに入り、秋穂と会えなくなったことで急激に気持ちがこみ上がってきたのだ。
そんな時に、ヒカリから告げられた。
「秋穂ちゃんは?今、どうしてるの?」
「サエといる」
「だったら、二人も呼べば良かったのに!」
「は?」
「ねぇ、呼んでよ!
私も久しぶりに会いたい!」
「ダメだよ」
「どうしてよ!?」
「今何時だと思ってるの?
もう、10時過ぎてるんだよ?
こんな時間から、呼ぶなんてあり得ないよ!
アキも疲れてるだろうし、何より危ない!」
「ほんっと…過保護よね…(笑)」
「は?」
「………私。
高一の二学期、久しぶりに嵐人に会ってびっくりしたんだから!」
「え?」
「二学期の始業式、二人はもう付き合ってたでしょ?
しかも、既にラブラブだったし(笑)
あれは、結構堪えたなぁ(笑)
“私は何だったの!?”ってね!」
「あ…そう…だよね……
――――――――」
嵐人は、高校一年の夏休みのことを思い出していた。