姫と僕〜僕達は盲目的に想い合う〜
夕食を一緒に作り食べて、片付けている秋穂。
そこに、風呂掃除をした嵐人が後ろから抱き締めてきた。

「今、沸かしてるからね!」
「うん/////」

「フフ…顔、赤くなってる!
可愛いなぁ〜」

「もう!嵐くん!」

「ん?怒っちゃった?」

「からかってるよね?絶対!」

「フフ…だって、可愛いんだもん!」

「一緒にお風呂入らないよ!」

「えー!
…………んー、じゃあ…
一緒に寝ないよ!」

「え…!?」

「………」

「ほ、本気…?」

「うん。
どうする?アキ」

「………や…」
嵐人のシャツをキュッと握り、見上げる。

「……/////」
(わ…/////何、この上目遣い//////
わ、わざと!?//////)

「お風呂…入るから、そんなこと言わないで……」

「う、うん/////
わかった。
冗談だよ!安心して?」
嵐人は内心、心臓をドキドキさせながら頷いたのだった。


風呂が沸き、一緒に入る。
身体を洗い合い、今は湯船に浸かっている二人。

そんなに大きな湯船ではないため、嵐人の足の間に収まる形で浸かっている秋穂。

後ろから抱き締め、頬や肩に啄むキスを繰り返す嵐人に、ただただ…顔や耳を赤くして固まっていた。

「アキ」
「何?/////」

「こっち見てよ」
「は、恥ずかしいよぉ/////」

「ダーメ!」
嵐人が秋穂の顎を持って、後ろを向かせた。
そして、顔を近づける。

二人の口唇が重なった。

寝室に移動し――――べッドに向かい合って座る。

「アキ」
「……/////」
恥ずかしくて、どうしても下ばかり見てしまう秋穂。

「アキ、僕を見て?」
「……/////」

「ア、キ!」
「……っ…/////」
嵐人に無理矢理、上を向かされた。

「アキ、僕のこと好き?」
「うん…//////」

「ちゃんと言って?
僕が、安心できるように」

「/////嵐くんのこと、大好き…//////」 

「うん。
僕も、アキのこと大好き!」

「フフ…/////」
照れたように笑う、秋穂。

「可愛い!アキ」

「カッコいい、嵐人くん/////」

「ちゃんと、僕だけ見ててね?」

「うん/////
私は、最初から嵐くんしか見てないよ//////」

「フフ…そうだね!
アキはずっと、僕を見ててくれたんだよね!」

「そうだよ。目を逸らしてたのは、嵐くんだもん」

「そうだね…
でも今はもう、アキしか見てないよ?
これからも、アキしか見ない」

「うん…//////」

「だから……
覚悟しててね――――――」

そう言って口唇を奪うように重ね、二人はベッドに沈んだ。
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