二人の想い ~素直になれない~
二人の部屋に入るのは邪魔だけど、榊原姫華の事は話しておかないと。

部屋の前で緊張する。
二人きりにしたのは自分なのに。

ゆっくりノックしてドアを開けると、
「あれ、祥子さんと会わなかった?」
なぜ?
裕斗がひとりスマホをいじってる。
「愛斗が出てすぐに会場に戻るって、
一緒に戻ったと思ってたんだけど」

「今、榊原姫華に間違われて飛びつかれてしまったんだけど…。
有名人も大変なんだろうけど、間違うって判ってないんだな」
気のせいかも知れないけどシャッター音も気にかかるし話してみた。

「気にしなくても良いよ
それより早く開場に戻った方が良いんじゃない」

本当に気にしてないのか、安心させるためかはよく判らないけど裕斗の言うとおりにしよう。
その時は二人して表に出れば判ることだから。

何時もは会場が暗くなってから入るけど、今日は高岳親子がいるから早めに入るか。
最近はマスクをしてても怪しまれないし、顔を隠すのには困らないけど、今日は特に気をつけないと。


< 20 / 20 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る
アラ還は、もう恋しちゃだめなんですか?

総文字数/15,784

恋愛(その他)27ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop