二人の想い ～素直になれない～

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祥子さんの勢いに乗って俺もこの時間を楽しむことにした。

裕斗も、いつもいるお母様もいない、初めての二人での食事。
途中、裕斗から『打ち上げ脱けられない』メールが送られてきたきた時、ようやく嵌められたことに気が付いた。
お母様だけじゃない、裕斗まで。
緊張すると思ってたけど、案外大丈夫。

出会った時は年上だと思ってた。
でも彼女の家で見た、サーモンピンクのパーカーワンピを着てリラックスした姿は幼かったし、こうして話していると年齢差を感じない。
女性に年齢を聞くのははばかれたから聞かなかったが、卒業してからお付き合いした人はいないし、何も気にせず34歳と話してくれる。
同い年なんだ。

なにより裕斗と俺を別々に見てくれる。

最後のデザートまで美味しく頂いた。