重いと言われても、止められないこの想い。~素敵過ぎる黒獅子騎士団長様への言い尽くせぬ愛~
22 無責任
もし勘違いではなければ、獣化したデュークはとても怒っているようだ。
こちらへとゆっくり近付く歩みの中で長い黒い尻尾が、ゆらゆらと不機嫌そうに振れている。
今まで私が彼に『好きだから、結婚して欲しい』と面と向かって言えていた理由は、すぐに彼が断ると確実にわかっていたからだ。
もし、好意を寄せる異性に対し、半々の確率で告白するとするならば、それはそれはとても緊張することだろう。
だって、半々の確率で頷いてくれるかもしれないし、同じような確率で断られるかもしれない。
こちらへとゆっくり近付く歩みの中で長い黒い尻尾が、ゆらゆらと不機嫌そうに振れている。
今まで私が彼に『好きだから、結婚して欲しい』と面と向かって言えていた理由は、すぐに彼が断ると確実にわかっていたからだ。
もし、好意を寄せる異性に対し、半々の確率で告白するとするならば、それはそれはとても緊張することだろう。
だって、半々の確率で頷いてくれるかもしれないし、同じような確率で断られるかもしれない。