重いと言われても、止められないこの想い。~素敵過ぎる黒獅子騎士団長様への言い尽くせぬ愛~

32 閉幕

「あ……! デューク! 何しているの?」

 私が何気なく移動しながら窓を見ると、離宮の屋根の上で、昼寝しようとしていたデュークを見つけた。彼は少々悲しそうな表情になって項垂れた。

 おそらく、仕事中だけど待ち時間になって暇だから、昼寝しようとしに来たのだわ。

 ここは代々正妃に与えられる薔薇の離宮で、万全の警備体制が取られる。

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