重いと言われても、止められないこの想い。~素敵過ぎる黒獅子騎士団長様への言い尽くせぬ愛~
「はは。そうです。驚かれるような、重いと思われるくらいに姫を愛してるんで、別にそうされても良いですよ。俺は」

 言葉に詰まってしまった私を見てニヤッと笑い、そこで揶揄われていることに気がついた。

「デュークにずっと求婚断られていた時の、私みたいなことを言うのね」

 確か私もあの時に、殺されてしまっても良いと思った。そして、彼への重い想いを語り、デュークに見事引かれてしまうという悲しい出来事を引き起こした。

 私だって恋愛を何度も繰り返していたら、そんな間違いは起こさなかったかもしれないけれど、デュークが初恋なのだから少々変なことをしても仕方ないと思う。

「そうすかね。まぁ、そうかもしれないですね。姫は何も知らないでしょうけど、俺の方も襲わないように自制するのも大変だったんで」

「……そうなの?」

 とても、そんな風には見えなかった。デュークを追い掛ける私を、いつも遠ざけようとしていたし、襲われるようなことだって、ほとんどなかったように思う。

 よほど怪訝そうな表情になってしまっていたのか、デュークは面白そうに微笑んで肯定した。

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