重いと言われても、止められないこの想い。~素敵過ぎる黒獅子騎士団長様への言い尽くせぬ愛~
「してない奴が多いっすね。たまに狩りに行って高く売れる奴狩って来たり。そんなもんっす。獣人の中でも確かに獅子が最強と呼ばれて強いのは、確かにそうかもしれません。けど、何か危険が迫っていたり、ここ一番でしか力を出さないので……女性自身が働き者で、そういう見目の良い怠け者がお好きな方なら。良いかもしれませんね。ちなみに俺は、獅子獣人を女性が伴侶に選ぶことは勧めませんが」

「どうして?」

「さっきも言いましたけど、ここ一番の時に頼りになることしか取り柄がありません。番のことは、確かに大事にします。約束をしたなら、必ず守りますし、愛することには変わりはありません」

「良いわね……」

「ですが、結婚って毎日の生活ですから。怠け者を世話することが自分の当たり前だくらいの気持ちのある人じゃないと、かなり厳しいかもしれないっす。見た目に惹かれた別種族の嫁が逃げるのって、俺の住んでた故郷では日常茶飯事だったんで」

「……デュークは一人だけ、特別で変わってるってこと?」

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