重いと言われても、止められないこの想い。~素敵過ぎる黒獅子騎士団長様への言い尽くせぬ愛~

13 闘技大会

 王族たる私が住む城全体、いいえ。ユンカナンの王都全体が浮き足立っていると言っても過言ではない一年に一度のお祭りの日。

 私は敷地内に建てられた大きな闘技場にある特別観覧席で、痛くなるほどに手を手を叩きながら、とても興奮していた。

 我らがユンカナン王国が誇る騎士団は、いくつか王国内に存在する。

 騎士の中でもいわゆる花形と言われているのは、中央騎士団で、その中でも魔騎兵と呼ばれている彼らだ。

 数多の騎士達から選び抜かれた存在である魔騎兵は、それゆえに様々な危険な場所へと派遣され、戦闘員として活躍出来るから名を上げる機会だって多い。

 一番所属している騎士が多いのは、王宮騎士団。

 騎士学校を卒業したばかりの新入りの騎士などは、ここに放り込まれるようだ。

 そして、デュークが団長を務めている獣人主体の獣騎士団は、戦闘が始まればすぐに最前線へと赴くことになる。

< 83 / 216 >

この作品をシェア

pagetop