殺し屋たちの異世界転生
2話

レオさん…?


「ラナとアリア……偶然?」
「んーでも、アズール国に住んでる16歳の女の子で殺し屋ってなかなかいないと思う…」
「わたしもそう思います…」
「とりあえずあたしたちは置いといて、ルーナとクレアは?」
 アリアが先を促す。

「えっと、わたしもアズール国で…あ、国立魔法学校に通ってて、魔法つかいでした」
「私はルーナと同じね。アズール国立魔法学校で魔法つかいだったの」
 ルーナとクレアが言った。
「あ、私も魔法学校だったよ」
「あたしも」
「ここは全員一緒ね」
 魔法学校は人数が多く、同じ学校にいても知らないというのは不自然ではないのだ。

「んー、じゃあ殺し屋と殺し屋、魔法つかいと魔法つかいかぁ」
「偶然ではなさそうね」
「何かがあるはずです…」
 
「うん、っていうか、まずここから出たほうがいいんじゃ…」
 クレアが提案。
「確かに!」
「ドア開くかなぁ…」
 試しにルーナがふわふわとドアへ。
 ガチャッ と音はするがまったく開かない。
「だめですね……」
「どうしよっかね…え!?」

 瞬間、私たちが光った。
 なんの前触れもなく。

 光が収まると。

 私たちは、違う格好になっていた。
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