🕊 平和への願い 🕊 ~新編集版~ 『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』にリスペクトを込めて
倭生那はミハイルの顔を見つめたが、彼は目を合わさず上着のポケットから何やら取り出した。
メモ帳のようだった。
それとボールペンを彼女に渡すと、彼女は何やら記入してミハイルに戻した。
「奥さんの携帯番号です」
差し出されたメモには彼女が買い与えた新しいスマホの番号が記されていた。
トルコに来てからはこれを使っているらしい。
すかさずその番号を打ち込んで発信した。
すると呼び出し音が鳴った。
しかしすぐに切れた。
もう一度かけたが、今度は繋がらなかった。
画面には着信拒否が表示されていた。
断固として通話を拒否する姿勢のようだ。
それでもガッカリしなかった。
少なくとも自分が妻を探していることが伝わったはずだからだ。
しかしそれで満足するわけにはいかなかった。
メモ帳のようだった。
それとボールペンを彼女に渡すと、彼女は何やら記入してミハイルに戻した。
「奥さんの携帯番号です」
差し出されたメモには彼女が買い与えた新しいスマホの番号が記されていた。
トルコに来てからはこれを使っているらしい。
すかさずその番号を打ち込んで発信した。
すると呼び出し音が鳴った。
しかしすぐに切れた。
もう一度かけたが、今度は繋がらなかった。
画面には着信拒否が表示されていた。
断固として通話を拒否する姿勢のようだ。
それでもガッカリしなかった。
少なくとも自分が妻を探していることが伝わったはずだからだ。
しかしそれで満足するわけにはいかなかった。