死にたがりの姫に捧ぐ、永遠の愛。
闇を纏う彼との出逢い。
__死のうと、思った。
もう、この命、要らない。
ふとそう思った。
11月の肌寒い夜風を受けながら
歩道橋に立つ私。
もう、なにもかもがどうでも良くて。
ぼーっと真っ暗な空を見つめた。
...今日は新月か。
月も星も見えないその夜空は
まるで私の心を表しているようだった。
そっと目を閉じる。
家にも学校にも居場所がなかった私。
ずっと息がしやすい場所を探してた。
見つかった覚えは無いけど。
__誰にも愛されない人生だったな。
一度で良いから、誰かに
必要とされたかった。
誰かの唯一無二になってみたかった。