死にたがりの姫に捧ぐ、永遠の愛。

「俺、ブラッドノエルって族の総長やってる。」


「総長... 。」


「__俺の、姫になってくれ。」


彼の髪が揺れて、光もないのに反射した。


「っ、え...?私なんかで良い、の...?」


急になに!?

見ず知らずの人を姫に、とか本気...?


「あぁ。水晶に姫になって欲しい。」


「...っ、わかった... 。」


あまりにも真剣で透き通った瞳に、
気づけば了承してしまっていた。


いつの間にか私は彼の
瞳に捕らわれていた。


「キミの名前は...?」


黒凪(くろなぎ) 白夜(びゃくや)だ。」


__この夜を、私は一生、忘れない。

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